目次
送り火とは
正式には、「五山の送り火」、
京都の夏の風物詩として如意ヶ岳等で行われる有名な行事です。
送り火は、お盆に帰って来られたご先祖様が、あの世に帰るときの
道しるべの意味で火をともしてます。
各地の五山で炎が上がり、
「大(文字)」「(左)大(文字)」「妙法」「(舟形)」「(鳥居)」の字形が灯されます。
点火される時間は、、午後8時に、東山の大文字が点火されます。
続いて妙法が8時10分、舟形と左大文字が8時15分、最後の鳥居形が8時20分点火されます。
燃え尽きるまでの約30分の間、送り火を見ながら、静かに先祖に思いを馳せてほしいとしています。
江戸時代には、他の字形もあったといわれており、「い」(市原野)、「一」(鳴滝)、
「竹の先に鈴」(西山)、「蛇」(北嵯峨)、「長刀」(観音寺村)などの文字もありました。
それが時代とともに、途絶えて現在の五山で行われています。
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送り火の護摩木について
送り火の際に使われる木を護摩木といいます。
送り火の護摩木に自分の名前と病気を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、
その病気が治るという信仰があります。
願い事を書いても良いようです。
なんだか七夕の短冊のような感じでしょうか?
護摩木の受付は誰でも可能です。
料金は300円。
受付期間が異なりますので、注意が必要です。
大文字
場 所 左京区の銀閣寺門前
日 時 8月15日 正午~20:00ごろ・16日 6:00~15:00ごろ
船形
場 所 北区西賀茂の西方寺門前
日 時 8月上旬から 8:00~16:00・16日 8:00~10:00
左大文字
場 所 北区の金閣寺門前
日 時 8月15日 9:00~15:00ごろ・16日 7:30~昼ごろ
鳥居形
場 所 右京区嵯峨鳥居本の化野念仏寺の駐車場
日 時 8月13-15日 10:00~16:00ごろ・16日 9:00~昼ごろ
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送り火の混雑状況は?
送り火の時は京都は結構混雑しているようですね。
あちこちで交通規制がかかりますので、車での移動は避けた方がいいです。
交通機関を使用しての鑑賞が良いですが、車の場合でも近くの駐車場に止めて、
歩いて移動した方がよいでしょう。
京都府警によれば、京都市左京区や北区、右京区で臨時の交通規制を行い、
加茂街道(葵橋以北)や金閣寺、渡月橋の周辺などが、午後7~9時に歩行者専用道路になります。
送り火は、毎年約10万人の人が見に来ているそうです。
送り火の鑑賞スポットは?
昔はどこからでも送り火を見れたそうですが、
今では高い建物が増えたことにより、見える場所も限られています。
すべての送り火を一気に見たいと、思うかもしれませんが、
管理人としては、それはオススメできません。
すべての送り火を見ることができるポイントは限られていて、人が増える傾向にあります。
さらに各山から離れるために、字形が遠く、小さくなってしまいます。
護摩木のパチパチと燃える音や雰囲気を味わうことができません。
どうしても、すべての送り火を見たいのであれば、有料の鑑賞スポットや、
高層ホテルに宿泊して鑑賞がいいでしょう。
管理人としては、じっくりひとつかふたつの送り火を
山の近くで見た方が味わいが大きいと思います。
さらに、ひとつかふたつの送り火に絞ると鑑賞スポットも増えます。
・銀閣寺道
・京都御苑
・広沢池
・西大路通
・清凉寺北側
・東大路鞍馬口
・銀閣寺前町公園
・京都大学周辺
・松尾橋
などで鑑賞することができます。
送り火の鑑賞時の注意点
五山送り火の鑑賞時の注意点ですが、
送り火の灯っている時間は30分程度ですので、事前準備が大切です。
まず下調べをして鑑賞スポットを決めておくこと。
有名な鑑賞スポットは、どこも人が多いですので早めに行って場所を確保した方がいいです。
それと、下見は必ず明るいうちにしておきましょう。
点火は20時からですが暗くなってからだだとどこに山があるのかわかりません(汗
送り火の当日は京都は人であふれます。移動にも時間がかかってしまいますので
余裕をもったスケジュールを組むことをオススメします。
しっかりとした準備をして、五山送り火を楽しみましょう。
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