鍋を焦がしたら、まず火を止めて自然に冷まし、鍋の素材と表面加工を確認します。
素材が分からない場合は、ぬるま湯で焦げをふやかし、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗う方法から始めてください。
重曹や酢、クエン酸は、すべての鍋に使えるわけではありません。
特にアルミ鍋やフッ素加工の鍋へ自己判断で使うと、変色や表面加工の劣化につながる可能性があります。
- 焦げた直後は火を止めて自然に冷ます
- 熱い鍋へ急に冷水をかけない
- 鍋の素材とコーティングを確認する
- 素材不明なら中性洗剤から始める
- 金属たわしで無理に削らない
- 薬剤を使う場合は取扱説明書を優先する
管理人も以前、シチューを火にかけたまま約20分放置し、ステンレス鍋の内側を一面真っ黒に焦がしたことがあります。
スポンジだけでは落ちませんでしたが、鍋の素材を確認し、重曹を使った処理を数回繰り返すことで焦げを落とせました。
この記事では、鍋を焦がした直後の対処法、ステンレス・アルミ・ホーローなどの素材別の落とし方、やってはいけない方法を解説します。
目次
鍋の焦げを取る前に確認すること
焦げを早く落とそうとして、熱い鍋へ水をかけたり、硬いたわしで強くこすったりするのは避けましょう。
最初の対処を間違えると、焦げよりも鍋の変形や傷の方が深刻になる場合があります。

図のように、火を止める、自然に冷ます、素材を確認するという順番で進めることが大切です。
まず火を止めて安全を確保する
焦げたにおいや煙に気づいたら、最初にコンロの火を止めます。
慌てて鍋を素手で持ち上げず、取っ手も熱くなっている可能性があるため注意してください。
煙が出ている場合は、窓を開けたり換気扇を回したりして換気します。
炎が鍋の外へ上がっている場合は、水をかけず、火災時の安全な対処を優先してください。
熱い鍋へ冷水をかけず自然に冷ます
高温になった鍋へ急に冷水をかけると、急激な温度差が発生します。
鍋底が変形したり、ホーローやコーティングにひびや傷が入ったりする原因になります。
焦げた鍋をすぐに水道へ持っていき、冷水を勢いよくかけないでください。
コンロの火を止め、鍋敷きなどの安定した場所で、触れられる温度まで自然に冷まします。
鍋の素材と表面加工を確認する
焦げ落としで最も重要なのが、鍋の素材を確認することです。
同じ銀色の鍋でも、ステンレス、アルミ、アルマイト加工など、素材や表面加工が異なります。
鍋の底、取っ手、箱、取扱説明書などを確認してください。
確認したい項目
- ステンレス製か
- アルミ・アルマイト製か
- ホーロー製か
- フッ素・セラミックなどの加工があるか
- 鉄・鋳鉄製か
- 食器洗い乾燥機や研磨剤を使用できるか
- 重曹や酸性洗剤の使用が認められているか
素材や製品名が分からない場合は、薬剤を使用せず、ぬるま湯と中性洗剤から始めます。
換気してゴム手袋を用意する
焦げた食品のにおいや洗剤の刺激を避けるため、作業中は換気してください。
洗剤や重曹を使う場合は、手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用すると安心です。
複数の洗剤を自己判断で混ぜるのは危険です。
特に塩素系漂白剤と酢、クエン酸、酸性洗剤は一緒に使わないでください。
鍋の焦げを取る基本手順
素材にかかわらず、最初から強い薬剤や硬い道具を使う必要はありません。
焦げを水分で柔らかくし、表面を傷つけない方法から少しずつ試します。
焦げた食材を取り除く
鍋が十分に冷めたら、残っている料理や大きな焦げを取り除きます。
固まった焦げを包丁や金属製のヘラで削らないでください。
木製や樹脂製のヘラを使える鍋なら、表面を傷つけないよう軽く取り除きます。
水やぬるま湯で焦げをふやかす
鍋の焦げた部分が浸るまで、水またはぬるま湯を入れます。
すぐにこすらず、焦げが水分を吸って柔らかくなるまで待ちましょう。
軽い焦げであれば、つけ置きした後に中性洗剤と柔らかいスポンジで落とせる場合があります。
加熱できる鍋は水を温める
取扱説明書で問題がない鍋は、水を入れて弱火から中火で温めると、焦げが柔らかくなることがあります。
沸騰させる時間や火力は、鍋の素材や製品によって異なります。
空焚きにならないよう、鍋の中の水量を確認してください。
コーティング鍋やホーロー鍋は、急激な加熱や空焚きで傷む可能性があるため、必ず製品の説明に従いましょう。
木べらや柔らかいスポンジで落とす
焦げが柔らかくなったら、木製または樹脂製のヘラで軽く押してみます。
簡単に浮く部分だけを取り除き、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗います。
表面を力任せにこする必要はありません。
焦げが残っている場合は、再び水へつけてふやかします。
一度で落ちなくても無理に削らない
一面が真っ黒になるほどの焦げは、1回の作業ですべて落ちないことがあります。
硬い道具で一気に削ると、鍋へ深い傷が付く可能性があります。
ふやかす、洗う、残った部分をもう一度ふやかすという作業を繰り返しましょう。
鍋の素材別に焦げの取り方を確認
重曹や酢を使う前に、鍋の素材に合った方法か確認してください。
| 鍋の素材 | 最初に試す方法 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| ステンレス | 水でふやかし、使用可能なら重曹 | 重曹の量や加熱方法は説明書を確認 |
| アルミ・アルマイト | ぬるま湯と中性洗剤 | 重曹、アルカリ性洗剤、硬いたわしを避ける |
| ホーロー | お湯でふやかし、柔らかいスポンジ | 急冷や硬い道具を避ける |
| フッ素・セラミック加工 | ぬるま湯と中性洗剤 | 金属たわしや研磨剤を使用しない |
| 鉄・鋳鉄 | 熱めのお湯でふやかす | 洗浄後は早く乾燥させる |
| 素材不明 | ぬるま湯と中性洗剤 | 薬剤を使わずメーカーへ確認 |

図のように、見た目が似ている鍋でも、使える洗剤や道具は異なります。
ステンレス鍋
コーティングのないステンレス鍋は、水で焦げをふやかし、製品によっては重曹を使える場合があります。
ステンレスは比較的丈夫ですが、硬い金属たわしや研磨剤でこすると傷が付きます。
鏡面仕上げや塗装がある製品では、お手入れ方法が異なる場合があります。
アルミ・アルマイト鍋
アルミはアルカリ性に弱く、重曹を使うと黒ずみや変色が起こる可能性があります。
まずはお湯で焦げをふやかし、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗ってください。
金属たわしやクレンザーも、表面を傷つけるため避けます。
ホーロー鍋
ホーロー鍋は、金属の表面をガラス質で覆った鍋です。
製品によっては重曹を使える場合がありますが、硬いたわしや急冷は避けなければなりません。
ひびや欠けがある場合は、そこから傷みが広がる可能性があるため、メーカーへ使用可否を確認しましょう。
フッ素・セラミック加工の鍋
表面加工された鍋は、ぬるま湯と中性洗剤、柔らかいスポンジで洗います。
金属製のヘラ、金属たわし、研磨剤入りスポンジは使用しないでください。
重曹、酢、クエン酸、漂白剤の使用可否は製品によって異なります。
取扱説明書で使用できることを確認できない場合は、自己判断で使わない方が安全です。
鉄・鋳鉄鍋
鉄鍋や鋳鉄鍋は、熱めのお湯で焦げをふやかし、木製や樹脂製のヘラで優しく落とします。
水へ長時間つけると、さびの原因になることがあります。
洗浄後は火にかけるなど、製品の説明に従って水分を十分に飛ばしてください。
必要に応じて、表面へ薄く食用油をなじませます。
素材や加工が分からない鍋
素材が分からない鍋へ、重曹や酢、漂白剤を使うのは避けましょう。
ぬるま湯と中性洗剤、柔らかいスポンジで洗い、落ちない場合はメーカーや販売店へ確認します。
ステンレス鍋の焦げを重曹で取る方法
コーティングのないステンレス鍋では、重曹を使って焦げを柔らかくできる場合があります。
ただし、同じステンレス鍋でも、メーカーによって重曹の量や入れるタイミング、加熱時間が異なります。
重曹を使う前の確認事項
- 鍋がステンレス製である
- フッ素やセラミックなどの加工がない
- 取扱説明書で重曹を使用できる
- 鍋に変形や大きな傷がない
- 十分に換気できる
- 空焚きにならない水量を保てる
最初に取扱説明書を確認する
重曹を水へ入れてから加熱する製品もあれば、水を加熱して火を止めた後に重曹を入れる製品もあります。
方法が異なるため、インターネット上の一律の分量だけを参考にしないでください。
鍋のメーカーや製品名が分かる場合は、公式の手入れ方法を優先します。
焦げが浸るまで水を入れる
鍋の内側の焦げが水へ浸る量まで水を入れます。
鍋いっぱいに水を入れる必要はありません。
加熱中に水が減って焦げた部分が露出しないよう、適切な量を保ってください。
指定された量と手順で重曹を使う
取扱説明書に記載された量の重曹を使います。
沸騰中の鍋へ大量の重曹を一気に入れると、泡が立って吹きこぼれる可能性があります。
加熱中に追加するのか、火を止めてから入れるのかも、製品の説明に従ってください。
重曹とほかの洗剤を同時に入れないでください。
加熱後は自然に冷ます
加熱が終わったら火を止め、鍋が触れられる温度まで自然に冷まします。
熱い状態のまま冷水を入れたり、すぐに強くこすったりしないでください。
焦げが柔らかくなったら、木製や樹脂製のヘラで軽く押し、柔らかいスポンジで洗います。
落ちない場合は数回に分ける
厚く固まった焦げは、1回の処理ですべて落ちないことがあります。
一度洗って状態を確認し、鍋に傷がないことを確かめてから同じ作業を繰り返します。
硬い道具で無理に削るより、時間をかけて少しずつ落とす方が鍋を傷めにくくなります。
一面真っ黒になったステンレス鍋で試した結果
ここからは、管理人が実際にステンレス鍋を焦がしたときの体験です。
実体験を読む前の注意点
- 2015年当時に試した方法です
- 使用したのはコーティングのないステンレス鍋です
- すべての鍋に同じ方法が使えるわけではありません
- 鍋の素材と取扱説明書を確認してから行ってください
シチューを加熱したまま約20分放置した
管理人は、シチューを温めている途中で火を消し忘れ、約20分そのままにしてしまいました。
気づいたときには水分がほとんどなくなり、鍋の内側が一面真っ黒な状態でした。
焦げた食品を取り除いても、鍋底には厚く硬い焦げが残っていました。
中性洗剤とスポンジだけでは落ちなかった
最初は中性洗剤と一般的なスポンジで洗いました。
表面の軽い汚れは取れましたが、鍋底へ固く付着した焦げはほとんど落ちませんでした。
強くこすると鍋へ傷が付きそうだったため、無理に削るのはやめました。
重曹による処理を複数回行った
使用していた鍋がコーティングのないステンレス製であることを確認し、水と重曹を使って焦げを柔らかくしました。
1回目の作業では、表面の焦げが少し浮いた程度でした。
水を交換し、焦げの状態を確認しながら数回繰り返すと、少しずつ鍋底が見えるようになりました。
厚い焦げは、1回で取ろうとせず、柔らかくして少しずつ落とすことが重要だと分かりました。
残った焦げを少しずつ落とした
当時は、重曹で柔らかくした焦げをナイロンたわしでこすりました。
ただし、ナイロンたわしにも研磨材を含む製品があります。
現在同じ作業をする場合は、スポンジやたわしの表示と、鍋の取扱説明書を確認する必要があります。
鏡面仕上げや特殊加工がある鍋には、研磨力のある道具を使わないでください。
完全に落ちるまで時間がかかった
一面が真っ黒になった焦げは、短時間では落ちませんでした。
ふやかす、洗う、残った焦げを再びふやかす作業を繰り返し、最終的には鍋を再び使用できる状態まで落とせました。
鍋へ深い傷を付けずに焦げを取るには、強く削るよりも時間をかけた方が安全です。
実体験から分かった注意点
- 鍋を焦がしたら早めに火を止める
- 熱い状態で冷水をかけない
- 素材を確認せずに重曹を使わない
- 厚い焦げは1回で落ちない場合がある
- 硬い道具で無理に削らない
- 作業中は水量を確認し、再び空焚きしない
管理人のステンレス鍋では焦げを落とせましたが、鍋が変形した場合や表面加工が剥がれた場合は、洗浄だけで元の状態には戻りません。
アルミ鍋の焦げを取る方法
アルミ鍋やアルマイト加工の鍋では、重曹の使用を避けるのが基本です。
重曹は弱アルカリ性のため、アルミと反応して黒ずみや変色が起こる可能性があります。
お湯で焦げをふやかす
鍋が冷めてから、焦げた部分が浸るまで水やぬるま湯を入れます。
取扱説明書で加熱できることを確認し、必要に応じて水を温めます。
焦げが柔らかくなったら、木製や樹脂製のヘラで軽く取り除きます。
中性洗剤と柔らかいスポンジで洗う
焦げを十分にふやかした後、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗います。
落ちない場合は、再びお湯へつけてください。
金属たわしや研磨剤入りクレンザーで強くこすると、表面の加工を傷つける可能性があります。
黒ずんでも薬剤を重ねない
重曹などを使ってアルミ鍋が黒ずんだ場合、別の薬剤を次々と加えるのは避けましょう。
酢やクエン酸を使った黒ずみ対策が紹介されることもありますが、使用できるかは製品によって異なります。
メーカーの取扱説明書を確認し、分からない場合は問い合わせてください。
ホーロー鍋の焦げを取る方法
ホーロー鍋は、金属の表面をガラス質で覆っています。
表面はなめらかですが、急激な温度変化や強い衝撃によって、ひびや欠けが生じることがあります。
お湯で焦げを柔らかくする
鍋が十分に冷めてから水を入れ、焦げをふやかします。
加熱する場合は、弱火から始め、空焚きにならないよう注意してください。
火を止めた後は、冷水を加えず自然に冷まします。
重曹を使えるか説明書を確認する
ホーロー鍋には、重曹を使った焦げ落としが案内されている製品があります。
一方で、重曹の量や加熱時間、ふたを使用するかどうかは製品によって異なります。
使用する鍋のメーカーが案内する手順を優先してください。
硬いたわしや研磨剤を使わない
金属たわしや硬い研磨材でこすると、ガラス質の表面へ細かな傷が付く可能性があります。
柔らかいスポンジや樹脂製のヘラを使い、焦げを少しずつ落としましょう。
ひびや欠けがある場合は使用を確認する
内側のホーローが大きく欠け、下の金属が見えている場合は、使用を続けられるかメーカーへ確認してください。
欠けた部分を強くこすると、周囲まで傷みが広がることがあります。
フッ素加工・セラミック加工の鍋
表面加工のある鍋では、焦げを落とすことよりも、コーティングを傷つけないことが重要です。
冷ましてからぬるま湯につける
火を止め、鍋が自然に冷めてからぬるま湯を入れます。
焦げが柔らかくなるまで待ち、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗います。
長時間のつけ置きを避けるよう指定されている製品もあるため、説明書を確認してください。
金属製の道具や研磨材を使わない
金属たわし、金属製のヘラ、研磨剤入りスポンジは、表面加工を傷つける原因になります。
焦げが落ちない場合も、硬い道具へ変更せず、再びぬるま湯でふやかしましょう。
重曹・酢・漂白剤は自己判断で使わない
フッ素加工やセラミック加工の鍋では、酸性やアルカリ性の薬剤を使用できない場合があります。
重曹、酢、クエン酸、漂白剤を使えると説明書で確認できない場合は使用しないでください。
コーティングが剥がれた場合
焦げを取った後に、表面の剥がれ、浮き、深い傷が見つかった場合は、使用を中止するかメーカーへ相談します。
洗浄によって剥がれたコーティングを元へ戻すことはできません。
鉄鍋・鋳鉄鍋の焦げを取る方法
鉄鍋や鋳鉄鍋は、コーティングされていないものと、ホーロー加工されたものを分けて考えます。
ホーロー加工された鋳鉄鍋は、一般的なホーロー鍋として手入れしてください。
熱めのお湯で焦げをふやかす
コーティングのない鉄鍋は、熱めのお湯を使い、焦げを柔らかくします。
木製や樹脂製のヘラで、浮いた部分を少しずつ取り除きます。
製品によっては、たわしを使った手入れが認められていますが、使用できる種類を説明書で確認してください。
長時間水へつけたままにしない
鉄製品を水へ長時間つけると、さびが発生する可能性があります。
焦げをふやかすための時間を必要以上に長くせず、洗浄後は水分を残さないようにします。
洗浄後はすぐに乾燥させる
水分を拭き取り、製品の説明に従って弱火にかけるなどして乾燥させます。
取っ手まで熱くなる製品では、やけどに注意してください。
必要に応じて食用油をなじませる
コーティングのない鉄鍋では、乾燥後に薄く食用油をなじませる手入れが必要な場合があります。
油を多く残すとべたつきやにおいの原因になるため、製品の案内に従って薄く塗ります。
酢やクエン酸で鍋の焦げは取れる?
酢やクエン酸は酸性で、水あかやミネラル汚れの手入れに使われることがあります。
しかし、料理が炭化してできた黒い焦げに対して、すべての鍋で効果的とは限りません。
焦げの種類によって向き不向きがある
鍋に付いた白い汚れや虹色の変色と、黒く固まった食品の焦げは、原因が異なります。
酢やクエン酸が水あかに使える製品でも、焦げ落としへの使用が推奨されていない場合があります。
アルミやコーティング鍋には自己判断で使わない
酸性の液体によって、鍋の変色や表面加工の劣化が起こる可能性があります。
ステンレス鍋であっても、塗装や特殊加工がある場合は使用できないことがあります。
塩素系漂白剤とは絶対に混ぜない
酢、クエン酸、酸性洗剤を塩素系漂白剤と一緒に使ってはいけません。
危険なガスが発生する可能性があるため、同じ鍋で続けて使用する場合も、十分に洗い流してから別の作業を行ってください。
鍋の外側・底面の焦げを取る方法
鍋の内側は水を入れて焦げをふやかせますが、外側や底面は同じ方法を使いにくくなります。
外側の素材や塗装を確認してから手入れしてください。
最初に中性洗剤で汚れを落とす
外側に油や料理の吹きこぼれが付いている場合は、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗います。
表面の油分を落とすと、黒い焦げの範囲を確認しやすくなります。
コーティングのないステンレスの場合
製品によっては、ステンレス用のクレンザーや重曹ペーストを使える場合があります。
ただし、研磨によって細かな傷や光沢の変化が生じる可能性があります。
目立たない場所で確認し、鍋の研磨目に沿って優しく作業してください。
アルミや塗装面は研磨しない
アルミ鍋や塗装された鍋の外側へ、研磨剤や金属たわしを使うと、変色や塗装剥がれの原因になります。
外側だけがステンレスに見えても、表面加工されている可能性があります。
取っ手や接合部分へ薬剤を残さない
取っ手の付け根、ねじ、金属の接合部分へ薬剤が残ると、変色や劣化につながる場合があります。
作業後は十分にすすぎ、水分を拭き取って乾燥させてください。
鍋の焦げ落としでやってはいけないこと
焦げを早く落とそうとして危険な方法を使うと、鍋を傷めるだけでなく、やけどや有害なガスの発生につながる可能性があります。

図にある方法は、焦げがひどくても行わないでください。
熱い鍋へ冷水をかける
急激な温度差で、鍋底の変形、ホーローのひび、コーティングの劣化が起こる可能性があります。
必ず自然に冷ましてから水を入れます。
素材不明の鍋へ重曹を使う
重曹はアルミを変色させたり、表面加工へ影響を与えたりすることがあります。
鍋の素材が分からない場合は使用しないでください。
金属たわしで強くこする
金属たわしは、ステンレスへ傷を付けるほか、コーティングやホーローを傷める可能性があります。
使用が認められた製品以外では避けましょう。
洗剤や重曹を入れたまま空焚きする
焦げ落としのために加熱している途中で水がなくなると、再び鍋を焦がすことになります。
薬剤が加熱され、煙やにおいが発生する可能性もあります。
作業中は鍋から離れず、水量を確認してください。
加熱できない洗剤を沸騰させる
洗剤の中には、加熱を想定していない製品があります。
中性洗剤、漂白剤、専用クリーナーなどを自己判断で鍋へ入れて沸騰させないでください。
塩素系漂白剤と酸性の液体を混ぜる
塩素系漂白剤へ酢、クエン酸、酸性洗剤が混ざると危険です。
同時に使用しないだけでなく、別の薬剤へ変更する前に、鍋や道具を十分に洗い流してください。
洗剤を目分量で大量に入れる
量を増やしても、焦げが早く落ちるとは限りません。
吹きこぼれやすすぎ残しの原因になるため、製品に表示された使用量を守りましょう。
焦げが取れない場合は買い替えが必要?
黒い跡が残っていても、表面が滑らかで変形や剥がれがなければ、単なる着色の場合があります。
一方、鍋そのものが傷んでいる場合は、焦げを落としても安全に使用できるとは限りません。
コーティングが剥がれている
フッ素やセラミックの表面が大きく剥がれたり、膨らんだりしている場合は、使用を中止してメーカーへ相談してください。
鍋底が変形している
鍋底が反ってコンロへ安定して置けない場合は、加熱むらや転倒の原因になります。
IH調理器で正しく反応しなくなることもあります。
ホーローが大きく欠けている
調理面のホーローが大きく欠け、下地の金属が露出している場合は、使用可否をメーカーへ確認します。
取っ手が緩んでいる
焦げ落としの作業中に鍋を何度も動かすと、取っ手の緩みに気づくことがあります。
鍋を持ち上げたときに動く場合は、そのまま使用しないでください。
鍋を焦げ付かせないための予防方法
焦げを落とす作業には時間がかかるため、調理中の予防が重要です。
強火のまま放置しない
料理を早く温めようとして強火にすると、鍋底だけが高温になる場合があります。
沸騰後は火力を下げ、料理に合った火加減へ調整してください。
水分と油の量を確認する
煮込み料理では、水分が少なくなると急に焦げやすくなります。
炒め物では、鍋や食材に合った量の油を使用しましょう。
とろみのある料理は定期的に混ぜる
カレー、シチュー、あん、ジャムなどは、鍋底へ沈んで焦げ付きやすい料理です。
弱火でも定期的に鍋底から混ぜてください。
キッチンタイマーを使う
煮込み中に別の作業をする場合は、キッチンタイマーやスマートフォンのアラームを設定します。
短い間隔で確認できるようにすると、火を消し忘れにくくなります。
調理後は早めに洗う
料理を入れたまま長時間放置すると、汚れが乾いて鍋へ付着します。
鍋が適度に冷めたら、料理を別の容器へ移し、早めに洗いましょう。
鍋の焦げについてよくある質問
重曹はどの鍋にも使えますか?
すべての鍋には使えません。
アルミ鍋や一部の表面加工された鍋では、変色や劣化の原因になる可能性があります。
鍋の素材と取扱説明書を確認してください。
酢やクエン酸で焦げは取れますか?
酢やクエン酸は、水あかやミネラル汚れに向いている場合があります。
食品が炭化した黒い焦げには、十分な効果が得られないこともあります。
使用できる素材か確認してから使いましょう。
重曹と酢を一緒に使ってもよいですか?
混ぜると泡が出ますが、互いの性質を打ち消すため、焦げ落としの効果が高まるとは限りません。
複数の薬剤を自己判断で混ぜず、鍋のメーカーが案内する方法を1つずつ試してください。
メラミンスポンジは使えますか?
メラミンスポンジには研磨作用があるため、コーティング、ホーロー、塗装面などへ傷を付ける可能性があります。
使用できると確認できない場合は避けましょう。
鍋の外側の焦げはどう落としますか?
最初に中性洗剤で油汚れを落とし、外側の素材や塗装を確認します。
コーティングのないステンレスでは専用クリーナーを使える場合がありますが、アルミや塗装面へ研磨剤を使うのは避けてください。
アルミ鍋が黒くなったらどうしますか?
重曹やアルカリ性洗剤の使用によって黒ずんだ可能性があります。
別の薬剤を追加せず、鍋のメーカーへ手入れ方法を確認してください。
一晩つけ置きしてもよいですか?
鍋の素材によって異なります。
鉄鍋ではさび、アルミやコーティング鍋では変色や劣化につながる場合があります。
長時間のつけ置きが認められているか、説明書を確認してください。
焦げが残った鍋を使ってもよいですか?
軽い着色だけで、表面の剥がれ、変形、ひびがなければ使用できる場合があります。
焦げた部分が盛り上がっている、コーティングが剥がれている、鍋底が変形している場合は使用を中止し、メーカーへ相談してください。
鍋の焦げの取り方まとめ
鍋の焦げを安全に落とすには、焦げの強さよりも、鍋の素材と表面加工を確認することが重要です。
素材が分からない場合は、強い薬剤を使わず、ぬるま湯と中性洗剤から始めましょう。
- 焦げたら最初に火を止める
- 熱い鍋へ冷水をかけず自然に冷ます
- 素材とコーティングを確認する
- 水やぬるま湯で焦げをふやかす
- 柔らかいスポンジや樹脂製のヘラを使う
- ステンレスでも重曹の使用方法を確認する
- アルミ鍋には重曹を使わない
- コーティング鍋を金属たわしでこすらない
- 塩素系漂白剤と酢・クエン酸を混ぜない
- 一度で落ちなくても無理に削らない
一面が真っ黒になった焦げでも、素材に合った方法でふやかし、数回に分けて少しずつ落とせる場合があります。
ただし、鍋の変形、コーティングの剥がれ、ホーローの欠けなどがある場合は、焦げ落としを続けず、メーカーへの確認や買い替えを検討してください。


コメント
役にたちました。ありがとうございます。
PS.漢字、重層ではなく重曹ですよ。
abcさん
コメントをいただき、ありがとうございます。
自分の失敗体験からの記事でしたが、お役に立てて嬉しいです。
誤字のご指摘ありがとうございます。
誤字については自分ではなかなか気が付けないので本当にありがたいです。
これからもよろしくお願いします。
今から試しまーす!
落ちるといいなぁ(* ´ ▽ ` *)
じゃむさん
コメントを頂きありがとうございます。
是非試してみてください。
良ければ結果を教えてくださいね^^
今から試してみます‼
落ちることを願います(^∧^)
キサラギさん
コメントを頂きありがとうございます。
やってしまいましたか…
是非、結果を教えてくださいね^^
お酢やってみました!
ゲキ落ちくんでこすると簡単に落ちました。
大切な嫁入り道具のお鍋だったので良かったです。
ありがとうございました!
しゅぷーさん
コメントを頂きありがとうございます。
大切なお鍋だったとのことで、無事に落ちて良かったですね。
ゲキ落ちくんはいろんな場面で活躍してくれますね。
今後ともよろしくお願いします。
やってしまいました。今から挑戦します。
1. お鍋の焦げた部分が浸るくらいのお水とお酢を入て火に掛けます。
2. お酢を大さじ2~3杯を入れます。
3. 10分くらい沸騰させ、一晩置く。
4. お湯を捨てて、スポンジで擦ります。
1.で酢水を沸かし、2.で「酢」を追加ですか?
うさぎのおやじさん
コメントを頂きありがとうございます。
返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
記載に誤りがありました。
1で水を沸かし、2で酢を追加です。
無事に焦げがとれることを祈っています。
煮詰めすぎてしっかり焦がしました。
お酢で煮て・・・とれず、お湯を捨てしばらく外に放置しました。
処分覚悟だったのですが、試しに割りばしの頭のほうでこすってみましたら
なんと 剥がれました。仕上げはステンレスたわしでした。
うっかりばーばさん
コメントを頂きありがとうございます。
やってしまいましたか。
しかし、無事に焦げが取れたとのことで良かったです。
処分覚悟でやれば何とかなりますよね(笑
今後ともよろしくお願いします。